2. 3つのタイプのアクティビティー 2010/05/13

アクティビティーは3つのタイプに分けました。リスニング、スピーキング、それにリーディングとライティングです。新しく単語を導入した後には、リスニングのアクティビティーを、その後はスピーキングのアクティビティーを、そして文字学習が進んでいれば仕上げと発展としてリーディングとリスニングのアクティビティーへと進めるとよいでしょう。

2.1 リスニングのアクティビティーについて

リスニングのアクティビティーには、学習目標の英単語を生徒が一語も発せずに進められるものを集めました。単語を繰り返し聞かせるためのアクティビィーです。幼児は別として、低学年でも入門期に日本語にない音を聞かせてすぐにリピートさせると、日本語の音で代用してしまい、正しい音が身に付きにくくなることがあります。このことを避けるには、入門期には単語を導入した直後にリスニングのアクティビティーを集中して行ない、その後にリピート練習し、徐々に発話へと移行させていくのがよいと思います。

2.2 スピーキングのアクティビティーについて

だいたいの子どもは、先生やテープの後についてコーラスでリピートするのをいやがりません。授業時間が少なく人数の多いクラスでは、この効率的な方法に頼りがちですが、生徒一人一人の発音を聞き、正しく発音しているかを確認する必要があります。テストや個人のチェックなど、生徒に緊張を強いる方法以外で、あまり時間をかけずに生徒の発話を聞きたいときに、ここに集めたスピーキングのアクテイビティーが役立つのではないかと思います。

指導者はアクティビティーをさせながら、どの部分がまだ定着していないか、間違った発音をしていないかなどを観察し、後の授業で修正したり、補強していくことができます。新しい語を学んでもリピートだけで終わり、子どもに発話の機会を与えないと、英語を話せるようにはなりません。自ら言葉を使うことで、本当にその語が身についたといえるのではないでしょうか。

スピーキングのアクティビティーには、生徒からの発話だけを要求するものと、他の生徒の発話を聞いてそれに応えて発話をするコミュニケーションタイプものが入っています。どちらのタイプも通常の授業で使えるものです。リスニングのアクティビティーが終わり、リピートもできるようになったら、いよいよ発話の段階です。日本では、子どもの日常生活で英語を使う機会はあまり多くありません。学んだことを使う場を疑似的に作るのが教室でのゲームやアクティビティーです。積極的にアクティビティーを授業の中に取り入れて、子どもに話す機会を与えてください。

2.3 リーディングとライティングのアクティビティーについて

この中には、アルファベットを5文字教えたくらいの本当の初歩段階で遊べるものから、単語を聞いてスペリングが分かるレベルまでのアクティビティーを入れました。同年齢で同時期にスタートしたクラスの中でも、読み書きは差が出やすいものですが、子どものもつ力や、年齢、興味に応じて、読み書きを初歩の段階から導入することは、四技能が相互に働いて効果があがると言われています。

読み書きができるようになるのは長い道のりではありますが、アルファベットの読み書きの学習の後に、書写(単語を見て書き写す)という課程を経て、フォニックスなどの助けを借りて単語の読み書きにもっていき、その後文章を書いて自己表現する楽しみを味わうこと。あるいは、簡潔な文章から情報を得たり、短い物語を読む楽しみを体験させたりすることが英語への興味を持ち続け、学習を長く続けさせる秘訣ではないでしょうか。