Small Things Make a Big Difference Do’s and Don’ts in Children’s EFL Classroom 2008年3月02日

参加者が知りたいこと

1)日本語の使用。子どもがわかってもわからなくても終始簡単な英語で通しても良いのか。
2)子どもが間違えた時の訂正のしかた。
3)集中力がない子どもたちにいかに潜在的に効果的に英語を理解してもらえるか。
4)子供の集中力を持続させるにはどうしたらよいか。
5)2~3年生7人(男4、女3)の差があるクラスでやってはいけないこと。(2年生ができることが3年生が追いついていない。)
6)やる気のないクラス。一人の子どもが疲れたと言って他の子どもに影響する。

今回のワークショップでは、前半はテーマについて1)子ども、2)英語、3)指導という3つの方向から考え、やらないほうがいいこととやったほうがいいことについて話しました。後半は同じアクティビティーがちょっとした違いで子どもにとって楽しいものになったり、難しい過ぎるものになったりすることをイースターのアクティビティーを実際にやりながら体験しました。

1)子ども

○ 月謝を支払って自由意志で通ってくる子どもの英語クラスの場合には、親からの支持を得ないと継続が難しい。たとえ最善を尽くしてよいレッスンを提供して子ども自身はやる気があっても、親の考えでクラスを抜けていくことがある。それを防ぐには、連絡を密にしてレッスンの報告をするなどして親からの信頼を得ることが大切。

○ 英語だけを教えていればいいのではなく、子どもの成長全体に関わる仕事であることを自覚する。

○ 子どもは言葉や表現技術が未発達なので、クラスは考えていることや感じていることを言葉で表現する場ととらえるとよい。子どもが自分の意見や気持ちを言ったり説明したりする機会を作り出す。レッスン前の雑談やレッスン中にも日本語で子どもが日本語で話すことを聴く。子どもは日本語で話しても、それを指導者が英語で言い表したり、英語で質問を返したりするとよい。

○ 子どもの発達に応じた指導をすることが大切であり一番難しいが、日々成長していくのを見るのが楽しみでもある。
身体を動かすことを楽しむ年齢と、論理的思考が発達し考えることを楽しむ年齢。
音での言葉あそびを楽しむ年齢と、読み書きを楽しむ年齢。
わからないのは自分が悪いと思う年齢と、難しいことに挑戦するのを好む年齢。
一瞬一瞬が楽しければいい年齢と、目標を決めてそれに向かって努力することを楽しめる年齢。
褒められると喜ぶ年齢と、自分の弱いところを指摘されてそれを克服しようとする年齢。

○ 興味があるテーマならば多少難しくても熱心に取り組む。
World Soccerやオリンピック参加国の国名、国旗、時刻などを組み合わせたレッスン。
学校で学んでいることやこれから学ぶことをテーマに取り上げる。

○ (多くの)人は考えて行動しない。感じて行動する。子どもの知性に訴えるか、子どもの感性に訴えるか。状況にあわせて使い分けるとよい。
"Be quiet!"と言って静かにさせるか、歌などで注意を引いてからレッスンを進行させるか。
好ましくない行為をした時に、言葉で効果がある場合と、なにも言わずに伝える場合。

2)英語

○ ESL/EFLの差はすごく大きい。EFL環境ではクラスの外で英語にどう触れるかでかなりの差が出る。宿題を毎回必ず出す。家で歌のCDをきいたりごく簡単な文字練習(単語や文章を書写)をしたりするとよい。

○ 文法中心シラバスのレッスンと、テーマ中心のレッスンのどちらがその子どもに適切か。

○ 英語に触れる場面、英語を使う場面を作り出す。歌や絵本を活用する。

○ 英語でなにかを学ぶ。自分のことを表現する場面を作り出す。

3)教える

○ クラスでの安心と安全を確保する。

心理的なストレス(皆の前で間違える、他の子から笑われるなど)を少なく。
子どもに不適切な椅子や効きすぎる空調など、物理的な危険や不快感を極力除く。

○ 効率が悪い教え込みから脱却し、参加・体験型学習へ。

Teaching children English vs. Helping children learn English
"Repeat after me, class."と言わない指導を。"What's this?"をどういう場面で使うか。

○ 順序を考える。簡単なことから始め、徐々に要求を高くしていく。

"What's this?"と"Is this a book or a notebook?"とどちらが答えるのに簡単か。

○ 協力と競争

協力が苦手な子もいるが、他者と協力することで楽しく、結果もよくなることを体験させる。
難しいことは一人でなくグループで活動させる。
競争のゲームはやる気が出る場合にはよいが、やる気を失う場合や楽しまない場合には避ける。

○ 大人数と少人数の違いや、教室の条件などの特性を生かす。

大人数用のアクティビティー:書写リレー、人文字作り、伝言ゲーム
少人数用のアクティビティー:Go Fish, Clapping Game

イースターのアクティビティー

以下の遊びはどの年齢、どんな人数や場所にふさわしいでしょう。

1)Hot Cross Buns(歌にあわせて次々に手を上に重ねていき、give them to your sonsの後のbunsのところで一番下になった子が他の手を叩く。)

2)Pass the letter(隣の子どもの手のひらにアルファベット1文字を指で書いて伝えていく。最後の子は黒板に文字を書く。何文字か送り、最後に単語を皆で読む。)

3)Egg Rolling Game/Yes No Game(先生の言った文章があっていればYesのコーナーに、間違っていればNoのコーナーに卵をころがしていく。二人で協力する。)

4)Pin the Tail on the Bunny(2通りの遊び方のどちらを楽しみますか。a)うさぎの絵をボードに貼って、目隠しした子が他の子の指示をききながら切り抜いたしっぽを貼るやり方と、b)うさぎの絵をボードに描いて、目隠しした子が他の子の指示をききながらしっぽを描くやり方)

5)板書リレー(先生がボードに書いたイースターと関連のある単語を見て、その下に一人一文字ずつ書く。チョークをバトン代わりにして次の子にリレーする。最後まで終わったら間違いがないか見る。)

6)絵本 Where's My Easter Egg?を子どもの年齢とレベルにあわせてどう読みますか。読んでいる最中のやりとりはどうしますか。日本語での子どもからの発話をどう受け止めてどう返しますか。終わった後にどう展開しますか。

まとめ

Do's

子どもは日々成長し気分も毎日変わることが多いので、子どものやる気を持続させるようなレッスンを心がける。子どもが興味を持つ内容を扱い、理解を助けるよう時には日本語を使う。わかった、やればできる、と子ども自身が感じられるようにクラスで英語を使う場(ゲームやアクティビティー)をデザインする。EFL環境では、英語を生きた言葉として背景や場の雰囲気などを与えるのには絵本を使ったり、クラスの活動の中で先生が英語で語りかけたりするとよい。

Don'ts

子どもが自信を失うようなこと。子どもがやる気を失うようなこと。英語が嫌いになるようなこと。

参考資料

Where's My Easter Egg? ISBN 0-14-050537-7

吉村峰子著
小学校でやってみよう! 「英語で国際理解教育」小学1,2年版 小学館 ISBN 4-09-104354-2
小学校でやってみよう! 「英語で国際理解教育」小学3,4年版 小学館 ISBN 4-09-104355-9
小学校でやってみよう! 「英語で国際理解教育」小学5,6年版 小学館 ISBN 4-09-104356-9

「マザーグースのたからもの」 ラボ教育センター ISBN 4-89811-052-5

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