リスニングのアクティビティー 2008年4月24日

リスニングの大切さを再確認した後で、具体的なアクティビティーを、1)歌、2)絵本、3)ゲーム、4)視覚教材を何も使わない、などいろいろな方法で体験し、クラスで自然に英語をきかせる方法を考える。

使用教材:Longman Children's Picture Dictionary

参加者が知りたいこと:

  • I like bananas. の複数形やIt's a dog. It's an apple. などの冠詞を生徒さんに聞きとってもらうとき、また生徒さんが落としているときどのような工夫と指導が良いか。
  • 幼稚園児に歌とTPRを多用しているが、園児でもできる簡単なゲームを知りたい。
  • チャンツの取り入れ方。歌と違って、のりがあまりよくないので。
  • ピクチャーディクショナリーの使い方。導入法。
  • 小学校でのボランティアでの単発の英語活動でどんなテーマで進めるか。
  • リスニングの効果的な指導法。特に低学年向けの導入法。
  • 効果的なリスニングのアクティビティー。中学でのリスニングテストに備えるためになにをしたらよいか。
  • クラスにレベルと年齢が違う生徒が混在している場合の目標の設定と、皆が楽しめるための工夫。
  • 英語力ゼロの子がどのようにして聞き分けることができるようになるか知りたい。
  • 1レッスンの流れ。テキストの発展のしかた。その他いろいろ。
  • -「うちの子は今日は英語でしゃべったか?」と毎回お迎えの時にきいてくる幼稚園児の母親への対応策。

1. リスニングの大切さの確認

○ 聴覚刺激と視覚刺激

テレビやゲームなど視覚から得る情報が多い昨今、視覚情報は理解を助けるが、英語クラスでは意識して聴覚だけの情報を多くして、子どもの注意を音声に向けるようにアクティビティーやゲームをデザインしてみてはどうか。

具体例としては、ビンゴゲームで単語をコールする時に絵を見せる前に音だけを聞かせ、一瞬の間をおいてから子どもに絵を見せるようにするとリスニングの力が育つと思われる。

○ Stephan Krashenのthe Input hypothesisと、the Affective filter hypothesis

週一度のレッスンでしか英語に接しないEFLの状況では、指導者から子どもへの英語での語りかけはとても大事ではあるが、子どもたちとの信頼関係を築き上げないとクラス運営がやりにくい。子どもとよい関係を築くには日本語も大切だと思える。レッスン開始前と終わってから生徒と日本語で話したり、レッスン中も子どもの状況や必要に応じて日本語を入れたりして、子どもが安心してレッスンが受けられる環境を整えるとよい。

○ Silent Period

英語圏の現地校に通う日本人の子どもの英語習得の過程で、英語は話さないが現地の子どもと一緒に遊んでいる時期がある。自ら話すようになるまでだれからも発話を強制されないこの時期は、音やリズムを吸収する大切な時期だと思われる。幼児は別として、入門期の英語クラスでは新しい音をすぐに子どもにリピートさせないで、たくさん聞くアクティビティーをデザインし、擬似的Silent Periodを設けてはどうだろうか。

2. 具体的な活動内容

a. 歌

歌を聞かせる時には生徒になにか課題を与えてきかせる。

例1)絵カード掲げ:Topic 5, The Vegetable Song 絵カードを生徒に渡して歌のCDをかける。自分の持っている絵の単語が聞こえたら絵カードを高く掲げる、小さい子ならその場でジャンプするなども楽しい。

例2)絵カード並べ:Topic 17, Do the Farm Chant 絵カードの中から歌に出てきた絵を選び出し、歌に出てくる順番に並べる。

例3)歌詞カード並べ:Topic 14, The Sleepyhead Song 文字が少し読める生徒用に、歌詞を書いたものを切り離したカードを作り、歌を聞きながら順番に並べさせる。

b. 絵本を使ったリスニングの活動

例1)Listen to the story
内容が簡単で絵を見なくてもストーリーの展開がわかるものを使う。絵本の表紙だけを見せてからページをめくらずに中の文章を聞かせるかCDがあればかける。終わったらどんな内容のストーリーだったかを生徒が話す。その後ページをめくりながら再び読むかCDを聞かせて内容の確認をする。CDに効果音が録音されているものだと理解を助ける。

例2)Find the mistake
絵本を読んだ後のアクティビティー。2回目に読む時には単語の一部を別の単語に入れ替えて読み、生徒がその間違いを聴き取る。
(Storytelling with Children. Andrew Wright著 OUP ISBN 0-19-437202-2のアクティビティー 2.51から)

c. ゲーム

(番号は小冊子「子どもの英語指導のためのアクティビティー集」の番号と同じです。アクティビティーでウェブに掲載されているものは説明を省略します。遊び方の詳細は「リスニングのアクティビティー」をご覧ください。)

1. 1 Point to the Card

導入済みのボキャブラリーを集中的に聞かせたり、理解しているかをチェックしたりするのによい。ピクチャーディクショナリーを開いて、先生が言う単語の絵を指差させる。

あるいは、生徒一人か二人を前に出し、ボードに貼ってある絵カードを先生が言ってポイントさせてもよい。指差ししている棒や手の形のおもちゃ、ポインターなどを使うと楽しい。

1. 2 カード並ベ

1. 3 横ビンゴ・ゲーム

1. 4 Show Me

1. 5 TPR/Listen and Do

Simon Says Gameがよく使われるが、もっと複雑な内容の指示をすると高学年や中学生でも楽しめる。 1) If you like summer, scratch your head. If you like winter, clap your hands. One, two, three, go! 2) If you play …, touch your left shoulder with your right hand. If you don't play …, touch your nose with your right hand. One, two, three, go!

1. 6 Bring Me

1. 7 リスニングのビンゴゲーム

1. 8 Yes No Games

1. 9 Drawing Contest

1. 10 Memory Game

Guessing Game: Are you at the station?

生徒は各自持つピクチャーディクショナリーのTopic 7 Our Busy Townを開く。先生が言う単語の絵を各自が指差してさっと復習した後、一人生徒を選んで前に出す。その生徒は先生が用意した小さいポストイットを自分に見立てて絵のどこかに貼る。先生はAre you at the supermarket? Are you at the movie theater?のように質問し、その生徒が答える。何回か質問したら、どこにいるかを他の生徒があてる。

ポストイットに動物のシールを貼り、それを該当ページのどこかに貼ってもよい。この場合も、Is the monkey in the park? Is the monkey in the swimming pool?などのように先生が質問して生徒に聞かせる。

このゲームでは、先生がAre you/Is the … in …?と質問することで、建物や施設の単語を文章で生徒に集中的に聞かせることができる。生徒は英語での発話に自信があれば、"Library!"、あるいは日本語で「図書館!」などと発言してゲームに参加する。日本語での発話の時には、Is the monkey in the library?と前に出ている生徒に改めて質問し、生徒同士が日本語でやり取りさせないように配慮する。

3. 役立つwebsites

http://www.enchantedlearning.com
http://www.educationworld.com/
http://www.readinga-z.com/