リスニングの指導 2 2008年5月22日

Warm Up Songs: (Tune: Skip to My Lou)

  1. Hello, (A). How are you? (3回歌ってから) La, la, la, la, la, la, la.
  2. I am (Yuco). What's your name? (3回歌ってから) La, la, la, la, la, la, la.
  3. I'm from (Chiba.) Where're you from? (3回歌ってから) La, la, la, la, la, la, la.
  4. I like apples. How about you? 

慣れたら3回繰り返しの部分を生徒が次々に歌う。

1. 歌でクラスを進めるメリット

Transition Times

ひとつのアクティビティーから別のアクティビティーの移行する時、生徒に教材をしまったり出したりなどの指示をする時などに素早く次の用意ができる生徒や指示を聞き逃して他の子どもを見てから行動を起こす生徒などもいて早さに差が出やすい。この移行時間に歌を歌い、子どもたちが条件反射で行動ができるようにするとよい。

CDではなく、アカペラだと歌い方に変化をつけられて効果的。だんだんスピードを速くしたり、生徒の近くに行って歌いかけたり、声の大きさも自由に変えることができる。幼児ばかりでなく、高学年のクラスでの"Look at the board." "Open your books to page …"などの指示の時にも歌は効果的。

参考サイト http://www.preschoolrainbow.org/transition-rhymes.htm

2. 前回ワークショップの復習

リスニングの大切さ

リスニングは他の技能(話す、読む、書く)の基礎となる。小学生低学年から英語を開始する場合でも、早すぎる発話の強制はカタカナで書いたような英語を話す原因にもなることも多々ある。英語圏に移住した子どもが現地の子どもと一緒に遊んだり学んだりするときに発話せずに黙っている時期があるように、入門期のクラスには「擬似的なサイレントピリオド」を作り出すとよいのではないか。レッスンではリスニングのアクティビティーを先にして充分音を聴かせるようにデザインするとよいと思う。

国旗クイズ

国旗を7つくらい選んでボードに貼る。生徒一人に1つ選ばせる。先生がその生徒に質問をするのを聴いてどの国旗を選んだかを他の生徒が考える。Does it have (two colors)? Does it have stars? Does it have (stripes/a circle)?など色や形を質問する。正解がでたら別の生徒が選び、同じように続ける。

Odd man out(仲間はずれさがし)

3つか4つの単語を先生が言い、生徒はどの単語が仲間はずれかを考えて番号か単語を言う。なぜそうなのか理由も言う。いろいろな答えが出ても理由が正当なら正解とする。生徒自身が問題を考えてお互いに出題するのもおもしろい。

Three hint game

ある単語についてが先生が3つの文章でヒントを言い、生徒がその答えを言うか絵カードを指差す。例: It lives in Africa. It eats leaves. It has a long neck. Ss: Giraffe.

3. 1レッスンの流れと歌

Greeting Ss, Warm up, Review, Main lesson, Reinforcement activities, consolidation, homework direction

1) Warm Up & Review

  • テーマソングを決めてこれをきくと英語の時間だという気分になるようにする。
  • 以前に何度も歌ってよく歌える歌を復習のために歌う。
  • アルファベット、曜日、12か月など基本的な単語や文型の入った歌を何か月か継続して歌い、単語や文型を身につけさせるのもよい。

 ♪ The Alphabet Song (Longman Children's Picture Dictionary, CD1-3)
 ♪ The Spelling Song(生徒の名前のスペリングを歌う。OUP. Let's Chant, Let's Sing. Book 1, page 4 CD#9)

2) Main Lesson

次のアクティビティーに移る時(Transition Times)に歌を使う

生徒をグループに分ける

 ♪ (Tune: Skip to My Lou) T: Hello, …. Please come here.

本を読む、ゲームをする

 ♪ (Tune: The Farmer in the Dell) It's time to read a book/play a game/put away books

輪になるとき

 ♪ (Tune: Skip to My Lou) Let's make a circle big and round

歌を聞かせるとき

 ♪ Seven Steps(輪になって立つか座って)数字のカード掲げる。
 歌にあわせてお手玉や品物を順にまわす
 ビート回し:片手で拳を作り隣の子の拳を叩く。リズミカルに次々と叩いていく。 (歌でなく数を数えたり、アルファベットを唱えたりしてもよい。)
 自分の右手と左手でお手玉か鉛筆などの品物をやり取りする

リズムをとる

 ♪ Are you sleeping?
 棒で軽く叩く、手でももを叩く、手でメトロノームやワイパーの動作をする
 シェイカー(ビーズや豆などをトイレットペーパーの芯に入れて両端をとじたりフィルムケースに入れたりしたもの)を歌にあわせて振る。太鼓など他の手づくり楽器も使い、歌詞ごとに担当を決めてそのパートだけを振るなどするとよい。

テキストのページを開ける時

 ♪ Open your books to page 22.

生徒が騒がしい時

 ♪ (Tune: London Bridge) Shh, be quiet. Please sit down. Please sit down. Listen. Listen. Listen. (Super Simple Songs CD#23)

動作のつく歌で遊ぶなどレッスンとは全く別のことをして集中させる

 ♪ Rock Scissors Paper 片手で歌にあわせてグーチョキパーを作る。慣れたら右手が出すものに左手が勝つようにする。最初はゆっくりとだんだん早くする。
 ♪ Polly Put the Kettle on (右手は平手で左手は拳。平手を拳の上と下で1拍ずつ軽く打つ。四拍子で合計四拍子でリズミカルに歌にあわせて動かす。慣れてきたら、その動作に加えて右手は拳、左手を平手にして拳の上と下で打つ動作を加えて、右手を左手を交互にする。)

エネルギーの発散

 輪になって動く ♪ Walking, walking.

元気がない時

 ♪ BINGO(文字抜き Let's Sing Together, CD#24)

3) Finishing Lesson

教材教具を回収する時

 ♪  (Tune: Skip to My Lou) Cards, please. Here you are.

片付け

 ♪ Clean Up! (Super Simple Songs CD#7)

解散

 ♪ (Tune: The Farmer in the Dell)  It's time to say good-bye
 ♪ (Tune: Happy Birthday Song) Good-bye to you (Let's Sing Together, CD2#11)

4. フォニックス指導以前の音の指導

Q1. アルファベットの名前(読み方)を教えるべきか。

特に時間をかけて教えなくても、歌を歌いながらチャートを見たり指差したりするとよい。アルファベットの読み方を教えなくても三文字単語が読めるようになる子どもは多い。文字を目にしたり、知っている単語を書写(見て書き写す)ことを少しずつ続けるとよい。

大文字が先のほうがよいか。

小文字のほうが使用する機会が多いので、最初から小文字を教えてよいと思う。

小文字はどう教えたらよいか。小文字はaから順番に教えないで、全部の文字を見せて基線の下に出る地下室のある家の文字(g, j, p, q, y)、二階建ての家の文字(b, d, f, h, k, l, t)、そっくりさん(c, o, s, u, v, w, x, z)、とその他の文字に分けて教えると四線上に正しく書くようになることが多い。

Q2. 生徒がアルファベットのサウンドを出す必要があるか。

サウンドを出したがらない子どももいるので、強いて生徒に出させなくても先生が聞かせれば、サウンドを聴いて文字や単語を言ったりできるようになる。読めるようにもなる。

Q3. どのようにして音を意識させるか。

音を意識させるアクティビティーとゲームを普通のレッスンの中で行う方法

  1. 音節(syllable)を数える。(シェイカーやペンを使って叩く。手を叩く。)
  2. 英語の44音が入った単語の絵カードをレッスンで使う。
  3. レッスンやゲームの中で単語を扱う時に、語頭の子音を強調する。
  4. 音が同じか違うかを考える。よく似た音のリスニングビンゴゲーム
  5. 語尾の音が同じか違うかを考える。Rhyming Wordsをペアにする。
  6. Listening Bingo
    先生がコールする時に単語を言い、頭の文字を生徒が言う。
  7. Word Tennis
    先生の出すサウンドを聴いてその音ではじまる単語を次々に言う。慣れたら2チームに別れてお互いにサウンドを出す。

5. 使用教材と参考図書

教材(順不同)

  1. Pearson Longman. Longman Children's Picture Dictionary. www.childrenspicturedictionary.com
  2. Oxford University Press. Let's Chant, Let's Sing. Book 1. http://www.oupjapan.co.jp
  3. Knock Knock English. Super Simple Songs. www.knockknockenglish.com
  4. Word Families. Flash Cards. www.schoolzone.com
  5. Phonics Made Easy. Flash Cards. www.schoolzone.com
  6. Keiko Abe Ford. New Let's Sing Together. アプリコット社

参考図書(順不同)

  1. ジューン・R・オーバーランダー著 宮沢ゆみ子訳 かしこいママの育児の本 0歳から5歳まで、毎週の知育遊び260 ISBN 4-89361-301-4
    Slow and Steady, Get Ready A Parents' Handbook for Children from Birth to Age 5
  2. 岡秀夫 金森強著 小学校英語教育の進め方「ことばの教育」として 尚美堂
    ISBN 978-4-7919-7141-1 https://www.seibido.co.jp/kids/textbooks/english_esfc.htm
  3. Diane McGuinness. Why Our Children Can't Read.