コースデザイン 年間指導計画をたてる 2005年4月28日

1. コースデザインをするときに考慮に入れること

(3月20日のワークショップと同じですので省略します。2005年3月20日の記録をご覧ください。)

2. よりよいコースデザインのために

1)楽しいだけでなく基礎的な力がつく指導を

  • テーマ別の指導と、積み上げ式の指導の両方を並行する

    積み上げ式

    • 単数と複数の概念を基本にして、be動詞の使い分けをする
    • 肯定文、否定文、疑問文を意識させる
    • 一般動詞と副詞句を組み合わせて自己表現をする
    • 疑問詞を整理する
  • 指導者の質問に答えるだけでなく、質問できるようにする
  • 教えるばかりでなく、学んだことを使う自己表現の場を設定する

2)指導スタイルを年齢によって変える

幼児
歌いながら身体を動かすなど、五感を使うレッスンをする
色ぬりや工作など手先を使う作業などの時間を設ける
丸ごと英語を与える
低学年
感性にひびくレッスンをする
静と動のバランスをじょうずに入れ、歌に合わせて身体を動かす
理解したことや学んだことを絵画で表現し、それについて言語で発表する
競争をしないで安心して遊んだり学んだりする場の設定をする
韻を踏む言葉遊びなどでリズム感を身につける
生徒の身近なことを扱う
中学年
テンポを早くしてめりはりをつける
どきどき、わくわくする場を設ける
生徒同士やチームに分けて競争するのでなく、クラス全体で時間と競争する
単語を増やす
高学年
funからinterestingへ 考えさせる内容のあるもの、複雑なことを扱う
大きな世界へ目を向けさせる工夫を 新聞を活用するなど
個別の苦手分野があれば、いっしょに取り組んで自分への挑戦をさせる
初心者のレッスンをすべて英語で進めると信頼関係を築くのに支障が起きる場合がある
単語レベルの発話でなく、文章で表現することを要求する
文型練習をする 単語を入れ替えたドリルなど
中学生
勉強の方法を教え、自分に合った勉強の方法見つけだす手伝いをする

3)ある程度英語を学んだ生徒への対応策

  • 個別の目標を決めてそれに向かって努力する
  • リストなどを作ってチェックし、できるようになったことを目に見えるような形にする
  • 簡単な英語で書かれた絵本をたくさん読む 
    1. 本を選ぶ 2. 黙読する 3. 音読する 4. ブックレポートを書く(3と4は逆にしても可)
  • 会話表現の機会を多く設ける
  • 学んだことを結び付ける機会を作る

3. 数を使ったアクティビティー

◯ 数字を何回も聞かせる

- Guessing Game

ボタン、どんぐり、小石、おもちゃのビーズ、貝殻、おはじき、ポーカーチップなど小さい品物をいくつか手に乗せて生徒に見せ、すぐに手を閉じる。T: How many …s do I have?と生徒に質問する。生徒はいくつあったか考えて数を言う。全員が答えを言い終わったら、先生は手を開いて、one, two, …と数える。

応用:How many yellow beeds/buttons do I have?のように色を指定して質問する。  

- 時計の針合わせ 

先生が言った時刻に時計の針を合わせる。おもちゃの時計を使ってもよいし、ボール紙などで時計の針を作りマグネットをつけ、ボードに描いた時計の絵に時刻を示すようにしてもよい。最初は9:00のようなぴったりの時刻を、その後10分、30分、45分のような時刻を、最後に何時何分という時刻を扱うようにすると生徒の混乱が少ない。

- Yes/No Game

数字を書いた紙を教室にある家具や備品などに貼っておく。先生は、Number one is the clock.のように言う。文章が正しいものならば生徒は両腕で丸を、間違っていれば両腕でバツを作る。何の教材も必要としないし、大人数でも全員で一緒にできる。文章をいろいろに変えればどんなレベルにも応用できる。

- Fun Fanning 動き回るスペースが必要

数字を書いた紙を教室にある家具や備品などに貼っておく。教室の壁際にYes/Noのゴールを設ける。先生の言った文章があっていればYesの方へ、間違っていればNoの方へ、生徒2人が協力して、うちわで紙風船をあおいで移動させる。 

◯ 生徒が数字を発話する

- What number is the door?

数字を復習しながら、単語の発音を繰り返し聞かせる。数字を書いた紙を備品などに貼ったり、教えたい単語の絵カードに番号をふってWhat number is the door?のように質問をする。生徒は数字で答える。

- 足し算/引き算ゲーム

さいころを2個使って出た目の数字の合計したり、引いたりして答える。数字のカードやトランプを使っても遊べる。

- Easter Math:穴あき足し算(虫食い算)

イースターをテーマにしたひとけたの足し算の問題。卵型の絵の中に足し算の問題が書いてあるが、どちらか片方の数字が抜けている。答えを見て抜けている数字を生徒が言う。

- 七並べ

七並べの要領で、"I have two …s."と名詞の複数形の言い方を練習する。「アイハバ」と言う癖を直すのにもよい。

◯ 文字認知

- Matching Game

数字をスペルアウトしたカードと絵カードを合わせる。数字をスペルアウトしたカードを重ねて伏せておき、周りに絵カードを表にして置く。一番上のカードから順にめくり、声に出して読んでからそれに合う絵カードを探しだす。

応用:よく読めるようになったら、スペルアウトしたカードと絵カードとの両方をテーブルに表に向けて広げて置き、好きなカードを選んでペアで取ってもよい。両方のカードを伏せて置き、ペアをさがし出す神経衰弱ゲームもできる。

◯1~100がますになったチャートを使う

- 丸バツゲームをしながらカラーチップを置くときにますの数字を言う。同じ色が縦、横、斜めに3つ並んだら1ポイント、4つ並べば2ポイント、5つ並べば3ポイント。

- ます目にチップを置いてオセロゲームをする。

- ます目をいろいろな色でぬっておき、What color is seventeen/seventy?のように質問する。生徒は、It's blue.のように色で答える。

◯ 数字のカードを使う

- Change, please.

生徒全員に数字のカードを1枚ずつ配る。生徒は自分の数字が小さければ、Change, please.と言って1回だけカードを取り替えられる。先生はWho wants to change the cards? Does anyone want to change the cards?と聞く。取り替える生徒がいなくなったら、順番に数字を言う。一番大きい数字を持っていた生徒は全員のカードをもらえる。

- Who has the highest number?

上記と同じようにしてカードを配る。先生の合図で全員が同時にカードを見せる。全員のカードを見て、一番大きい数字をなるべく早く言う。一番大きな数を持っていた生徒が全員のカードをもらう。高学年で、生徒の実力や素早さに差がなく、競争のゲームにしたければ一番早く大きい数字を言った生徒がカードをもらうようにしてもよい。競争のゲームは、勝てないと感じた生徒がやる気を失うので注意が必要。

応用:トランプを使用して同じ数が出た場合に、早くその数字を言う競争もできる。

◯ 高学年向け

- 時差調べ

先生は時差表を持つ。都市の名前の入ったワークシートを生徒に配る。生徒はWhat time is it in Paris?と先生に質問をして世界の都市の時刻が何時かを概当覧に記入する。都市がどの国にあるか、旗の色は何色かなども記入する。

◯ 大きい数字をどう扱うか

- Guessing and Measuring

教室にある家具や品物、生徒の持ち物などがどのくらいの長さかを推測し、先生が黒板に予想した数字を書く。メジャーや定規で実際に計る。誰が一番近い数字だったかを競う。

- 通信販売のカタログ、英字新聞の広告を利用して品物や航空運賃などの価格を言う練習をする。

- 社会科の資料集などを利用して、山の高さ、川の長さ、都市や国の面積と人口などの大きな数字を話題にする。関連したクイズを出す。

◯ 序数の教え方

- 月の名前を教えたクラスにクイズを出す。T: What is the first month? Ss: January.  T: What is the tenth month? Ss: October.

- 毎回レッスンの初めに日にちを質問し、言い方を教える。黒板にその日の日付けを21st, 22nd, 23rd, 24thのように書き、生徒の目に触れるようにする。

- ゲームをする順番決めのときに、You are the first. You are the second. You are the third.と言いながら生徒を指差して先生が順番を確認すると序数が自然にインプットできる。

◯ 身体を動かす遊び

- 少人数用の伝言ゲーム

生徒を一人ずつ部屋の中の離れた場所に立たせ、先生が言った数字を次々に伝えていく。最後の生徒はテーブルの上にある数字カードを手に取る。皆に見せて合っているか確認する。慣れてきたら、音楽をかけて歌が終わるまでに何枚のカードが終わるか時間と競争してもよい。 応用:数字以外の単語やおもちゃ、実物、紛らわしい発音の絵カードをペアにして(cap/cup, tree/three, ship/sheepなど)使ってもできる。