歌とゲームを使った指導 2005年10月08日

歌とゲームは子どものEFL(English as a Foreign Language)としての英語指導においてとても大切な要素のひとつです。ESL(English as a Second Language)とは違って、教室を出ると英語を使う機会も少なく、週1回60分程度の限られたレッスンではあまり多くのことはできません。

このような限られた時間のレッスンでも歌を使えば語彙やフレーズ、文型、自然なイントネーションなどを効果的に指導できます。子どもたちは歌とゲームをとおして楽しんで学びます。歌は長いこと記憶の中に留まり、簡単に思い出すことができます。

Q1. 歌の効用:歌をレッスンで使うとどんなよい点がありますか。
楽しい、くり返し歌っても飽きない、長く記憶に残り、思い出しやすい、自然な音が身につくなど。

Q2. 充分なインプットには:すぐに歌わせないで、たくさん聞かせるにはどうしたらよいでしょうか。
歌う前にリスニングのアクティビティーを充分にする。
歌のCD教材を持たせて家で聞いてくるように工夫する、クラスで毎回歌を取り上げるなど、歌をくり返し聞くような環境を作る。

Q3. 高学年の指導:どのようにすれば楽しいだけでなく学習効果的がありますか。
文字学習なども入れて生徒の知的レベルにあった幼稚と思われないアクティビティーをする。
無理に歌わずにメロディーを抜いて歌詞をリズムよく言うだけでもよいと考える。

○ 歌を扱うときの5つのステップ

ステップ 1. 歌の導入  内容の把握
ステップ 2. リスニング 何度も聞かせるテクニック(生徒に発話を求めない)
ステップ 3. 発話練習  単語を使う(生徒が発話する)
ステップ 4. 文字認知  楽しいアクティビティーをしながら文字を読む
ステップ 5. 仕上げ   歌の内容を展開する(自己表現)

ステップ 1. 導入 内容の把握(歌の雰囲気やだいたいの内容を聞きとる 聞こえた単語を言う)
ヒントを与えたりして、歌への興味を持たせてから課題を与えて聞かせる

ステップ 2. リスニング 何度も聞かせる(生徒に無理に発話を求めないでインプットに徹する)

2.1 絵カード並べ 絵カードを歌に出てくる順番に並べる
絵カードを各自1枚持ち、生徒が順番に並ぶ。絵カードを一人に2,3枚ずつ配り、歌われた順番に並べる。

2.2 Point to the picture 全員が絵を持っていれば、該当する絵を指差す
人数が多い場合は数人に絵を配り、絵カードを持っている生徒が絵を高く掲げ、残りの生徒はそれを指差すようにするとよい。 

2.3 Yes No Games 単語や文章があっているか考える
- 生徒二人で協力して紙風船をうちわであおいでYes/Noのコーナーに移動させる。
- 頭上で腕で輪を作る、顔の前で腕を交差させて×を作る。
- Yesなら立ち上がる、Noなら座ったままでいる。

2.4 Cake Walk 絵カードを床に置いてその周りを歩き回り、歌が止まったらカードを拾う先生が読み上げたカードを拾った生徒はごほうびをもらう。

2.5 Fill in the blanks 歌詞の一部分を抜いたワークシートを配付し、絵や単語を入れる 

2.6 歌にあわせて動く 歌にあわせて身体全体や腕や指を動かす
振り付けや動作を生徒が考える。

2.7 Tapping   歌にあわせてペンなどでテーブルを軽くたたく
シラブルの数だけたたく練習をすると、先生がシラブルの数をたたいただけで生徒が単語や文章を思い出して言えることもある。

ステップ 3. 発話 単語を言う、文章の中で単語を使う(生徒が発話する)

3.1 Class Survey 歌に出てきた単語や文を使って質問する 結果を表に記入し発表するなど

3.2 伝言ゲーム 単語や文を伝えていく
生徒の人数が少なくてチーム分けできない時には、生徒を部屋の隅などに一人ずつ離れて立たせておきタイマーや歌をかけて時間がくる前に伝え終わるようにするとよい。何回か繰り替えし、前の記録よりも早く伝えるようにして記録と競争するのもおもしろい。

3.3 Clapping Game 4拍でリズミカルに手を2回たたき、自分の単語と友だちの単語を言う
人数が少なければ先生はゲームに加わってもよいが、生徒の発音を聞き修正が必要な単語を把握する。

ステップ 4. 文字学習 楽しいアクティビティーをしながら文字を読む(単語を読む)

4.1 Matching Game 絵と文字を結び付けるカードゲームをする
初期段階では単語カードを重ねて伏せて置き、周りに絵カードを表にして並べるほうがよい。生徒の読みの力があれば、逆にして絵に合う単語をたくさんの単語カードから選ぶのでもよい。

4.2 Worksheet 絵と文字を結び付ける、単語を書写するなど個別の作業をする

4.3 Draw Pictures 単語を読んで、文字の上に絵を描く

4.4 Put the lyrics in order 歌詞を書いたカードを並べる 単語カードを持った生徒が歌の順番に並ぶ

4.5 Letter & Sound 語頭(単語の最初)の音を聞いて単語をあてる/単語の最初の文字をあてる

ステップ 5. 仕上げ  歌の内容を展開する(各自の興味やレベルにあった内容で創造力を発揮)

5.1 自己表現 自分のことや友だち、家族のことを絵、単語、文で表現する
自分や身近な人について表現することで学んだことが自分のものになる。

5.2 替え歌作り 歌の歌詞の一部分をかえて歌う
グループで、あるいはクラスで、アイディアを出し合って別の歌詞を考えてみる。皆で歌う。