子供が英語で読むことを楽しむには 2006年2月26日

リーダー教材 PM Plus (Thomson Learning http://www.elt.thomson.com)をクラスで使用して

1) リーダー教材と絵本を以下の4つに分けてみると、それぞれのよい点と弱点がよくわかり、より効果的に使える。PM Plusは以下の3番に相当する教材である。

  1. Authentic picture books 英語圏の子どもが家庭や学校で読んでもらう絵本、あるいは自分で読む絵本
  2. ESL/EFL picture books 英語を外国語として学ぶ学習者用に作られた教材としての絵本
  3. Graded readers for native speakers 英語圏の子どもが母語を学ぶ過程で使う教材
  4. Graded Readers for ESL/EFL 英語を外国語として学ぶ学習者用に作られた教材

2) EFLのクラスでリーダー教材や絵本を使う理由

  • 教室ではつくりだせないような自然な状況で使う英語に触れることができる。
  • 音やイントネーションが自然に入る。
  • 英語圏の文化や考え方を教えられる。
  • 絵があるので状況が把握しやすい。

3)PM Plusの使用例

○ 生徒が音読する

1. 音読 Read Aloud
まず生徒が自分で本を選び、一人ずつ指導者と一緒に音読する。一人で読めそうなところは生徒が読む。他の生徒は側で見ているか、記録をつけたりワークシートに色ぬりしたりしている。

2. 記録 Record
読み終わったら記録用紙に日にち、本の番号、感想をにこにこマーク、ABC、○△×印などで簡単に記入する。本のリストにも印をしてどの本を読んだかがわかるようにする。

3. 文字練習 Copying
ワークシートの文字練習をする。好きな本の文章の部分をノートに書き写す。

○ 先生が読み聞かせる

1. 生徒の興味がありそうな本を先生が選ぶか、表紙を見せて生徒自身に選ばせる。レベルは生徒自身が音読する本よりも難しくても可。生徒の興味をひく内容のものがよい。

2. 表紙を見ながら生徒と日本語で絵の内容についてごくごく簡単に会話する。
生徒自身の経験を聞き出す。知っている単語を言う。絵について英語で質問する。

3. タイトルを読み、ページをくりながら普通に最後まで読みすすめる。ページをめくる早さや、読み方の早さは生徒の状況に合わせる。初めて読む時は、本のストーリーの展開を追うことに集中し、途中で質問したり、しゃべったりしないほうがよいように思える。

3) アクティビティー

○ イントロクイズ

CDをかけてどの本かを当てるアクティビティー。その後、本を皆で一緒に見ながらCDをかけ、後について言う。

○ Picture and Sentence Matching Game

ワークシートを絵と文字に切り離して、別々のカードに貼る。絵と文を合わせる。先生が文を読み、生徒が絵を選ぶ。可能なら生徒が文を読み別の生徒が絵を合わせる。

4)PM Plusのよい点

4.1 Teacher's Guideがあり、その内容がよい。

  • 読んだ後にもワークシートをコピーして、絵を使ったアクティビティーがクラスでできる。
  • ワークシートを各自に渡し、待ち時間に色塗りをしたり、文字練習をしたりして、生徒が内容を自分の中に取り込むことができる。生徒が絵本を手許に持たなくても本の内容が残る。
  • Reading Recordを使ってひとり一人の読み方のチェックをする方法がわかる。
  • "Organizing Independent Reading"のページにあるグループでのアクティビティーのやり方は、人数の多いクラスでの指導に役立つ。

4.2 CDがある。

  • 指導者自身が準備に使える。
  • 生徒が読む前にCDを聞いて単語の読み方やイントネーションが確認できる。

4.3 イラストがよい。

4.4 1レベルに10タイトル、レベル30まである。

次の教材を探す心配がなく、進歩が早い生徒がいても安心していられる。レベルの高いものは大人のクラスにも使える内容である。

4.5 同じ言葉が自然にくり返し出てくるので一人で読めるようになる。

4.6 読むと自信がつく。

4.7 いろいろな人種がくり返して登場するように配慮されている。

日本に住んでいると日常出会うことがすくない人種を目にする機会にもなる。また、母親と女の子とペットだけが出てくるsingle parent familyもあり、現代の家族のあり方にも配慮している。

4.8 フィクションとノンフィクションがあり読む楽しみを味わえる。

フィクションは読み物としての話の盛り上がり部分と結末があり、読みすすむ楽しみがある。レベル1のノンフィクションは工作をしても楽しめる。